「今シュートしたのは、学園内の誰もが恐れる、絶対君主…」



「えーっ、あの人がぁ!?」



なんだかとっても爽やかな印象を受けるんだけど。



顔はよく見えないものの、サッカーがうまいっていうだけで、イメージがいい。



「顔はカッコいいから、そこに騙されないよーにね。極悪非道な、独裁者だよ」



サギくんはそういうと、あたしを置いてスタスタと歩きはじめる。








「キャー、待ってってば」



あたしは慌ててサギくんを追いかける。



横目で、窓からグラウンドを眺めると…



ちょうど顔を上げた、三好鳴海と…



目が合った気がした。