《俺様的》彼女の手なずけ方

「下品だわ……」



「すみません、上流階級育ちではないもので……」



天音ちゃ~ん、助けてぇ。



天音ちゃんの姿を探すけれど、人が多すぎてわけがわからない。



「一体誰かしら。こんな子を呼んだのは」



女の子がそう言うと、あたしの後ろから綺麗で透き通った声が聞こえてきた。




「わたくしよ」



「そうでしたか……清香さんが」



清香さん!?



ハッとふりむくと、うしろに清香さんが立っていた。



それはそれは綺麗なドレスをお召しになっていて…って、あたしの喋り方までおかしくなってきてる。



これは、マズい。