《俺様的》彼女の手なずけ方

「いや~、あたしはいいよぉ」


ガラでもないしね。


何度かすすめられたんだけど、やめておいた。


ドレスを着て髪をアップにした天音ちゃんは、見事にどこかの国のプリンセスのようになってしまった。


「素敵~」


「お誉めいただき、ありがとうございます。光栄ですわ、オホホホホ」


天音ちゃん、喋り方がいつもよりパワーアップしてるよ!?


部屋の外に出ると、さっきの執事が待っていた。


そしてあたしたちふたりは、ホールに通された。


煌びやかなシャンデリアに、美しいピアノの生演奏。


豪華な料理に、たくさんの人たち。


そこでは、皆が社交ダンスを踊っていた。