《俺様的》彼女の手なずけ方

「さぁ、今から一緒に清香さんのお宅にうかがいましょう! 」


「え~、あたしはいいよぉ」



「そんなことを、言わずに。清香さんのお茶会には、滅多に誘われないんですよ」



気はすすまないけど、天音ちゃんの強い押しに負けて、


清香さんのお茶会に行くことになった。


天音ちゃんの送り迎えの車に乗せてもらい、移動をする。


緑いっぱいの庭園が見えてきて、あたしたちを載せた車はその中に入っていった。


庭園の入口かと思いきや、清香さんの家の敷地なんだとか。


ひえぇっ!


少しして、大きなお屋敷が見えてきた。


テラスのついた緑の屋根の、洋風の館。


…すごい、ここは日本ですか!?


天音ちゃんの車を降りると、執事らしき人があたしたちの前に現れた。


「お待ちしておりました、さぁこちらへどうぞ」