――ガラッ!


勢いよくA組の扉を開けると、



そこにナルの姿はなかった。



あれっ?



どこに行った……。



「ひゃっ!」



いきなり後ろから体を引きよせられた。



「待ってたぜ」



耳もとに息を吹きかけられ、ゾゾゾッとする。











振りかえれば、ナルがあたしを抱きしめている。



なっ……なっ……なに!?この状況は~~~っ!!


あたしが驚くのと同時に、周りがどよめいた。