《俺様的》彼女の手なずけ方

「ナルとは違う学校に通ってるから……」



「そうなの?」



「そ。アイツは横暴で、優しさの欠片もないよな」


「そうなの…ほんっと大っ嫌い!っていうか、あんな勘違い男、学園から消えればいいのに」


あたしがそう言うのを聞いて、男の子が爆笑してる。


「アハハっ!そこまで言う?本気で嫌いなんだ?」


「そーだよ。あたしのこと、山猿だとか。ホント、失礼なんだから」


「フフ」


男の子はフワリと笑うと、あたしの髪に手を伸ばしてきた。






ドキーッ!


「キミのことを、山猿だなんて…アイツもバカだな。

俺はあいつと違って優しいよ。どう、試してみる?」


えっ。


試すって、なにを?