《俺様的》彼女の手なずけ方

「じゃあどうする~?」



意味なくふたりで笑い合う。



なんか、いいよねサギくんって。



癒される……。



いつもナルにいじめられてるから、こういうなんでもない会話はホッとする。









うわっ!!



正面からナルが歩いてきた。




うしろに赤鬼さんやら、他のヤンキーたちをぞろぞろ連れ歩いてる。




「ナルだ……葵ちゃん、一応頭下げとく?」



「なんで!?同級生でしょ?別にそんなことする必要ないから」



「だって怖いし」



「なにもしてないし、ビビらなくて大丈夫だよ!」



あたしは胸を張って、堂々と廊下を歩く。