「お前がもっと俺に従順になれば、考えてやらないこともないけど?」



「なっ……あたし、十分従ってるよね!?学校にいるとき、1日中ケータイ気にしてるのに……」




「ハハッ、そうだよな。お前もよくやるよな…すぐに根をあげると思ったのに」




そうだよ、あたし…別に、聞かないっていう選択もあったはず。




それなのに、なぜだか従ってる。



お仕置きだって、別に無視すればいいんだよね。









「弱肉強食って言葉知ってるか?」




「…え」




知ってる、って言おうとしたらナルに手首を掴まれた。




「きゃっ……」




「お前は俺に逆らえない……そーいう風になってるんだよ」




ナルに見つめられ、あたしの心臓が一気に跳ねあがった。