「そうか…なら今から一緒に学食に行くか?」
「もう今日はいいよ。買って来たんだし。あたしは自分の分、今から買ってくるから」
あたしが部屋を出ようとしたら、ナルに呼びとめられた。
「やっぱり、お前が食えよ。俺は、新館のスカイカフェに行ってくる」
スカイカフェ……。
最近校内に新しく増設された新館の最上階に、空の見えるカフェができたって天音ちゃんから聞いた。
そこは、A組の生徒しか利用できなくて、E組のあたしは利用できないところ。
「そんなぁ…あたし、ここでひとりで食べるの?」
「しょうがないだろ。ひとり分しかないんだし」
「そうだ。半分こしよう!」
「……は、半分こ!?」
きっと、ナルの常識にはないよね。
家のご飯だって、大皿盛り料理とかありえなさそう。
自分の分のご飯が、自分のためのお皿に取り分けられているのが当たり前な環境で育ってそうだもん。
「もう今日はいいよ。買って来たんだし。あたしは自分の分、今から買ってくるから」
あたしが部屋を出ようとしたら、ナルに呼びとめられた。
「やっぱり、お前が食えよ。俺は、新館のスカイカフェに行ってくる」
スカイカフェ……。
最近校内に新しく増設された新館の最上階に、空の見えるカフェができたって天音ちゃんから聞いた。
そこは、A組の生徒しか利用できなくて、E組のあたしは利用できないところ。
「そんなぁ…あたし、ここでひとりで食べるの?」
「しょうがないだろ。ひとり分しかないんだし」
「そうだ。半分こしよう!」
「……は、半分こ!?」
きっと、ナルの常識にはないよね。
家のご飯だって、大皿盛り料理とかありえなさそう。
自分の分のご飯が、自分のためのお皿に取り分けられているのが当たり前な環境で育ってそうだもん。


