「わぁっ!!」



ドアに耳をつけて盗み聞きしていたのが、バレバレ。



あたしは部屋の中へと投げ出された。









あたしの頭元に、色白で髪の長い女の子が立っていた。



あたしが慌てて立つと、ナルが呆れた顔であたしを見ているのが目に入ってきた。



「カレー臭っ」



なっ……。



「ナルが持って来いって言ったんでしょ!?誰が好き好んでカレーなんか……」



「あら……あなたは確か……鳴海のプリンセス…」



綺麗な女の子に言われると、とっても高待遇のプリンセスに聞こえるけど、




とんでもございません!




あたし、ただのペットですから!!