「とりあえず、これ…ナルから。休み時間まだ残ってるし、みんなで食べよう」



ナルからもらったケーキを机に広げ、クラスの女子とチャイムが鳴るまでおしゃべり。



みんな、あたしがプリンセスに選ばれたことをかなり羨ましがっていて、ナルの人気がスゴいんだってことを思い知らされる。



ちなみに前回のプリンセスは、



高待遇だったんだとか。



ナル専用のリムジンで送り迎えをしてもらい、



学校ではみんなにプリンセスと呼ばれ、



先生からも一目置かれる。









みんな、ナルの時期プリンセスになりたいって言って、憧れている。



みんなの夢を壊すようで悪いから、



パシリ同然だっていうことは、天音ちゃん以外には話さないことにした。



どうしてあたしだけ、ペット扱いなの?



なんだかそれが、



すごく悔しい。