「あ~っ、違うの。そうじゃないの。あたしが言いたいのは……。

そう!さっきあたしが嫌がることをしてやるからって、お仕置きとかって、耳に息を吹きかけられて……」



「なっ、なんですって!!」



天音ちゃんが血相を変えてあたしに詰め寄ってくる。



「だよね。ヒドイよね!?変態まがいの……」



「羨ましいっ!!葵ちゃん、どんな感じだったかわたくしに再現して見せて下さい!さぁっ、早く!!」



えっ!!



天音ちゃんが髪を耳にかけて、あたしにそんなことを言ってくる。








「ちょっと待ってよ。あたしは全然嬉しくないし、逆に殴ってやろうかと思ったぐらいなんだけど!」




「ナル様を殴るなんて、とんでもない!そんなことしたら、葵ちゃん……独房行きですよ?」




独房?



「なに、それ……」