「貴女が欲しいのよ。」 「………」 何も喋らないアタシをそのままに、話し続ける女。 「貴女は月華の総長で、喧嘩をさせたら最強。」 「強い奴が欲しいなら他にもいんだろ?」 「そうね。でも、喧嘩が強くて優秀な人なんて、そうそういないわ。」 「……」 「そんな貴女が味方なら、心強いわ」 女がその言葉を言い終わると、アタシは微笑みながら女を見た。 「残念だけど、アンタ達とは同盟は組むことはない」