「ほら、戻るぞ」 「うんっ」 あたしは、元気に返事をして 生物室を出た。 「進路ちゃーんと考えとけよ?」 「なんで、今進路の話!?」 学校の廊下に着いたら そんなことを言い出した。 「今は…先生と生徒だからな?」 かがんで、顔を除きこみながら言った。 うぅ…… そんな至近距離で言われたら 何も言えなくなっちゃうでしょ!? 「はぁい……」 呟くように答えた。