唇を首から離すと、そこには蚊に刺された痕と同じ赤い痕が残っている。



俺は妃絽を見上げるように顔を上げた。



「嫉妬深い上、俺は独占欲が強いんだよ。お前限定でな」



そう言うと、妃絽は顔を真っ赤にした。



そんな反応も愛おしい。



「変態、俺様、鬼畜、ドS…。熱いお茶飲んで、舌火傷してしまえ」


妃絽は真っ赤になりながら毒を吐く。



でも、何の威力もない。



そんな妃絽の言葉を聞きながら、俺は笑みを零した。