妃絽がいなくなってから数年。 俺は大学を卒業し、父さんの下で跡継ぎとして手伝いをしていた。 手伝いって言っても、時の都で子供達の相手をしてるだけなんだけど…。 「夏樹、ちょっと来て!」 外から俺を呼ぶ声がする。 俺は持っていた本の束を置くと、外に顔を出した。 そこには左右をたくさんの子供に囲まれ、アタフタする繭がいた。