日に日に大きくなって行くお腹の子。



それは土方さん達との別れが迫っていることを意味している。



それでも、子に対する愛しさは消えない。



それと同時に別れに対する哀しみも消えない。



「どうした、望月?」



すると、斎藤さんが顔を覗き込んで来た。



「何でもない。私、部屋に戻るね」



私は立ち上がると、部屋に戻った。



藤堂さんが一緒に来ようとしたけど、私は一人で戻れるとそれを断った。