すると、急に力強い手に引き寄せられ、気付いた時には彼の腕の中にすっぽりと収まっていた。 「土方さ…」 「何で泣いてるか分かんねぇけど、泣くな」 布越しの温もり…。 これが当たり前だと思っていた前だったら、感じられなかった。 この温もりが私を安心させるんだって――。 すると、いきなり障子が開いた。