土方さんの怪我が治るまでの世話は、私と医者の娘であるお美代さんが見ることになった。 私は毎日彼の世話をした。 朝も昼も夜も…。 少しでも早く私の記憶が戻って欲しかった。 そんな願いは叶わなかった。 私の記憶が土方さんの中から失われて、一週間が経った。 その間も私は失われている記憶が私のモノなのだと言い出せなかった。 忘れているのはお前じゃない、と否定されるのが怖かったから。