「ねぇ終聖、覚えてる?」 「なにを?」 「前にも、こうやってあたしを助けてくれたことがあったんだよ」 弱虫終聖がスーパーマンに変わったとき。 「あったっけ」 「うん。6歳のときかな。あたしがブランコから落ちて大ケガしたとき。」 うわぁ、思い出すなぁ 痛くてたくさん泣いたよ 「あー…3針縫った、あれ?」 思い出したらしい終聖は、懐かしそうに笑った。 「そうそう。あのとき、終聖あたしを家までおんぶして帰ってくれたんだよ」