「誰が?」
「誰がって……」
チラリとママが窓の方を向く。
ん?何……?
あっ!!!
「清瀬くん!!?」
あたしの声に、窓の外、家の前に立っていた人が顔を上げた。
「あ、羽衣子ちゃんおはよう」
あたしと目があった瞬間、爽やかな笑みを浮かべる美少年。
さ、爽やかすぎる…
「お、おはよう清瀬くん。今日、どうしたの?」
窓から身を乗り出し、あたしは綺麗な顔の美少年に問いかけた。
「ん?どうしたのって、迎えに来たんだ」
「う、うん。でも、今日早くないかな?」
いつもより30分以上早い気がするんだけど。
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