「あのなぁ、8年も経てば人だって変わるわ」
呆れた様子の終聖。
「そ、そっか。終聖がこの街を出てからもう、そんなに経つんだ」
終聖がこの街から、お父さんの転勤で出て行ったのはあたし達が8歳のとき。
生まれたときから家が隣同士で、家族ぐるみの付き合いだった。
仲良くなったのは、3歳のときから。
幼なじみみたいなもので。
一応、あたしの初恋の相手でもある。
その人がまさか…
「なんだよ、羽衣子」
こんなにかっこよくなって帰ってくるなんてっ!!
「弱虫終聖が、強くなって帰ってきた…」
「弱虫ってなんだよ!5歳までのことだろ?」
「でも、ずっとあたしの後ろにくっついてたじゃんっ」
「うっせーよ」
ほんのり赤くなる、終聖。
そういうとこ、昔と変わってないなぁ。

