「それ、俺の女なんだよね」 そう言うと、茶髪が揺れた。 ―――ドスッ 「………っ!?」 かと思った途端、金髪男が目の前から消えた。 「っ、ちょっと!なにしてるんですか!?」 「え?大丈夫。気、失ってるだけだから」 倒れた男を見ると ――本当だ。 気を失ってる。…って 「殴ったじゃないですか」 「殴ってなんかないよ」 いーんや、あたしはしっかりと見たから!