「ねぇ、きみ」
「えっ?」
肩を叩かれて振り向いたあたしは、驚いた。
金髪に、たくさんのシルバーピアス、リング。
あれ、なんかちょっと…
「写真の姿とか違うような…」
なにこれ、急なイメチェンですかっ!?
そんなの聞いてないよ?
「なに言ってんの?まぁいいや。きみ1人?俺と遊ばない?」
「へっ?いや、あたしは…」
「いいから。行こうよ」
ぐいぐいと、あたしの腕を引っ張る男の人。
え、な、なんかこの状況ヤバいかも?
この写真の人なら、こんなことしないと思うし…
「あ、あの、やめてください…っ!!」
「いいから、ほら」
こ、怖いよぉぉ
「やめ……っ!!」
「悪いんだけど」
――――えっ
金髪男の手を掴む、もう1つの手。

