握る手に力がこもる
「終聖がいなかったらあたし……」
もうどうすることもできない
今だって1人だったら自分を支えていられない
だからそんなこと言わないで
「羽衣子……」
「あたしは、終聖がいるから頑張れるんだよ」
初めてだった
誰かのために頑張ろうとしたことも
一緒に時間を過ごしたいと思ったことも
会えなくて寂しい思いをしたことも
「……あたしは終聖が好きだよ」
終聖を見ると、涙に濡れた瞳があたしを見た
「…――うん、俺も」
温かさがあたしを包む
「もう離してやんないから」
「離させてあげないもん」
例えどんなことがあったとしても
「じゃあー…これからは俺が世話してやるから」
「せ、世話?!いいよそんなの」
「だめ。俺が悪いんだから」

