「終聖これ、好きじゃなかったっけ」
差し出したパインアイスを見る
「いや、好きだけど。」
好きなんじゃん
なんだぁびっくりしたぁ
間違えちゃったのかと思った
「じゃあ、はい」
アイスを手のひらに乗せてあげる
あたしもアイス食べよーっと
「…よく、覚えてたな」
「え?」
「俺の好きなアイスなんて。」
フッと終聖が笑う
「ち、小さい頃よく食べてたから」
そんな記憶が頭の片隅に眠っていたんだ
「そっか。なんか俺たち、そう言ってばっかだな」
「そうだっけ?」
「そうだよ。」
そりゃあ幼なじみだから
ちょっと変則的だけど
「俺、羽衣子を好きになってよかった」
―――えっ!?
「なっ、い、いきなりなに言ってんの!?」
高熱でうなされて頭おかしくなっちゃったの?
「んー?なんかそう思えて仕方ないんだよな。よく考えてみろよ」
「よくって、なにを?」
「生まれたときから一緒にいて。離れたかと思ったら8年のときを越えてまた一緒に毎日を過ごせてるんだぜ、俺たち?」
ぐいっと引き寄せられた体

