『アイス』
放課後、携帯を開くと入ってたメール
文章にはただ一言こう書かれていた
差出人はもちろん終聖
いままでにきたメールも数える程度
貴重な終聖からのメールなのにアイスって…
ぷっと笑ってしまう
熱を出したあとはアイスって子どもみたい
買ってきて、ってことだよね?
仕方ないなぁ
そう思いながら寄ったコンビニのガラスに映る自分の顔
……に、にやけてる
この2日まともに終聖と話せてない
高熱にうなされてたんだから仕方ないんだけど
アイス食べれるってことは治ってきたんだよね
もう学校行けるのかな
どんどん膨らんでいく妄想
あぁ、だめだめアイス選ばなきゃ
終聖が好きなのはたしか…
あ、あったあった
あたしも買っちゃおう
お目当てのアイスと自分用のイチゴアイスをカゴに入れ、レジに向かう
これだけのことで、どうして幸せなんだろう
「ありがとうございましたー」
商品の入った袋を受け取ったあたしに、そう言ったレジのお兄さんにも笑顔になる
あたしを見て不思議そうな顔してたけどそんなの関係ない
早く家に帰ろうっと

