あたしの甘ーい幼なじみ




「羽衣子、授業聞いてた?」


「聞いてない…」


「やっぱりね」


そんなこと言ったって仕方ないじゃん、和美ちゃん

だって



「ポカポカするんだよ?」



この日差しには勝てないよー



「あんたは子どもか」




呆れた顔の和美ちゃん
いいもん、子どもでも

人生謳歌してなにが悪い



「ねぇ羽衣子。相談してもいい?」


「え、もちろんいいよ。どうしたの?」



その言葉を聞き眠気も一気に吹き飛ばす

和美ちゃんからの相談なんて初めてだ



「大川くんのことなんだけど」


「どうしたの?喧嘩でもした?」


「いや、喧嘩じゃなくて…それどころか喧嘩もしないんだけど」



眉間にしわを寄せる和美ちゃん


それになにか問題が?




「大川くん、変なのよ」


「は?」


変?



「変ってどのへんが?」


「なんかわかりやすいようで何考えてるかわかんないし」





まぁ、たしかにそんな雰囲気あるかも



「子どもっぽいのに、急に大人びたこと言ったり」



た、たしかに





「あたしのこと好きって言ったり離れたいって言ってみたり…行動が意味不明なのよね」


「は、はぁ…」



そうなんだ

大川くんってそんなとこもあるんだ




「外見も中身も、素敵だと思うわ。でもなんか変なのよ」


「―――と、いいますと?」




あたしの耳元でコソッと和美ちゃんが呟いた



「大川くん、ゲイなのかも」