「あー、清瀬くんだぁ」 「こんなとこでどうしたのー?」 C組とD組の間にある広場の壁に身を預けていると、 女の子達が俺に話しかけてきた。 「これから何かあるの?」 「今日は部活ないんだ?」 「よかったらこれから、あたし達とどっか行かないー?」 制服を派手に着崩したり、化粧をばっちりしていたり、 香水の香りを漂わせる女の子達。 とてもじゃないけど、羽衣子ちゃんには似ても似つかないな。 「あーみんなごめん、羽衣子ちゃんを待ってるんだ」 「えっ…?」