それになにより… 「へ、変じゃない?」 丁寧にほどこされたメイクも、なんだかあたしには合ってないみたい 「とーっても似合ってるよ、結城さん」 「大丈夫。可愛いもん」 そ、そんなことないのに 「あの…っ」 やっぱり無理…… 「羽衣子、準備できたか?」 きゃあー♪♪という声とともに、終聖がやってきた 「終……」 青い生地に、金色の縫い目の入ったスーツ 茶髪の髪がいつにもまして映えている 「似合ってんじゃん」 「………っ!」 口角を上げ、あたしの耳元で囁く