*片思いfiction*

そんな人が、藤井くんだったらなー...

なんて、唯人には失礼なことを思ってしまう。




放課後ーーー。

私は部活に行った美沙を待つために、教室に居た。


1人、教室でぼーっとしていると...

藤井くんらしき人の足音が聞こえた。


私は、藤井くんのことが好きすぎて、足音まで見分けられるようになった。

ある意味、すごいよね。


藤井くんと2人きりなんて、恥ずかしいーー...

だから、見つけられないような、教卓のところに隠れた。



足音が大きくなって、どんどん教室へと近づいてくるのがわかる。

どうか、見つかりませんように-...


ガラっ。

教室の扉の開く音がして、藤井くんが入ってきた。