*片思いfiction*

「優花!!
 古典のノート、持ってねぇ?」


ホームルームが終わるとすぐ、教室に入ってきた幼なじみ。

その幼なじみは、私に貸してほしいものがあるようだ。



「仕方がないなぁ。
 そのかわり、ココアおごってよね!!」


「しゃーねーな!!
 優花の現金やろうっ!!」


「しゃーねーは、こっちのセリフだっつーの!!」


私は、そう言うと、仕方なく唯人に古典のノートを貸してあげた。

渡すと、いつもの嘘偽りない笑顔で...


「いつも、ありがとな!!」


そう言うと、いなくなった。



唯人は、私のお隣さん。

家同士も仲がいいし、さっきのように、私と唯人も仲がいい。