結局眠れないまま日付が変わった


ドアの向こうが気になる


ベッドから抜け出してそっとドアに耳をあててみた


廉はまだ眠らないのかな…?


もしかして仕事をまだしているのかな?


ドアに耳をあてると低い声で廉と毅が話してるのが聞こえてきた


「……唯とは違う」


廉のそんな言葉を聞いたら続きを聞かずにはいられなくなった


「でもにてるところがあるだろやっぱり。平気なのか?」


「唯と葵は違う」


「つらくないのか?思い出したりしないのか?」


「……唯は死んだんだ。思い出しても何にもならないだろ。」


お姉ちゃんと違うと言われたことは私を受け入れてくれたように思えてうれしい


でも……


「唯を忘れて葵を愛せるのか?」


「忘れる必要がどこにある?」


やっぱり廉の愛する人は今もこれからもお姉ちゃんなんだ……