あなたの心にいる人は… (完)

一度も一緒に寝たことのないベッドの真ん中に下ろされる


「今夜はずっと書斎にいる。家政婦が来るまではいるからなにかあれば呼べ」


「ありがとうございます」


廉はすぐに寝室をでていった


この家で私以外の誰かがたてる音を聞くのは初めて


ひとりじゃないことを実感してそれだけであたたかい気持ちになる…


引越し作業も業者さんがやってくれたからこの家に廉がいるのを見たのも初めて