side 葵





目を開けるとそこには廉が目を赤くしていた


なんだか無精髭を生やしてやつれてる


「れん、、、」


自分でも驚くくらいかすかにしか出ない声で


愛する人の名を呼ぶと


「葵、、良かった、、」


廉の瞳から涙が溢れた


廉の涙が私の手に触れた感覚が



私が生きていると言う実感をもたらす


私の目からも熱いあつい涙が伝った











生きてる





ちゃんと生きてるんだ