廉は私のとなりに座ったまま私が話始めるのを待ってくれている


私は大きく深呼吸して


話始めた


「気づいたらここにいたの」


「うん」


「昨日お母さんから電話が来てね、お姉ちゃんのこと、迷惑かけたみんなに頭を下げてきたって。」


「そっか」



「お母さんそんな話なのに、嬉しそうだった」


お母さんのお姉ちゃんと再会したあとの


興奮状態はまだ続いている


私や廉とは違ってお姉ちゃんの話をすべて聞いても


怒るどころか


そんなのどうでもいいと


生きていたんだからなんでもいいと言えるお母さんが


はじめはわからなかったけど



母親はそういうものなのかも知れないと思った