「葵」





その声に振り向くと


白衣のまま肩で息をしている廉がいた




「探した」


「ごめん」


「どうしてここに?」





私がいたのは


からっぽのお姉ちゃんのお墓





自分でも病院からどうやってここまできたのか



どうしてここに来たか



分からない