「ここだと思ったよ。ただいま」


書庫にいる私に廉は近づきポンポンと頭を撫でた


「大丈夫か?」


廉にはなにも言わなくても私の中にある不安はもうばれてる


「うん」


言葉にしなくても分かってくれていることが


今はありがたい


「嘘つき」


そう言って優しく笑う廉が愛しい


「大好き」


思わずいった私に


「そこは愛してるだろ」


と言いながらそっと抱きしめてくれる廉も


「俺は葵さえいてくれたら幸せでいられる。それだけは忘れるな。」



私の中にあることすべて、、、



ほしい言葉さえ、、、


すべて分かっていてくれる廉も