私は廉が言いかける言葉を遮り


「疲れたから眠るね」と寝室に入った


これでよかった



これでよかった



これでよかったんだよ



だって



廉が望んでいた幸せだよ




本当なら今すぐ駆け出してしまいたいのかもしれない


死んだはずの愛する人が


生きていたんだもん



会って抱き締めたいかもしれない



私には邪魔する資格なんてないよ