目を開けても現実は変わらず


病室にお父さんを囲むようにたくさんの人が集まった


お母さんは泣きながら声をからしてお父さんをよんでる


私はソファに座ったまま隣に座る廉に寄りかかっていた


力がわかない


何をしたらいいかわからない



どうしたらいいかわからない





その時




「あなた!」



おかあさんの声で現実にもどった