大人っぽく笑う彼が大好きだ。 学生の頃の言えなかったたくさんの不安を 大人になった今なら言えた。 『嫌われてるかと思ったんだよ?』 「嫌わないよ。嫌いな人は放っておく。」 自然と顔がほころんだ。 『あのね、私手がでかくて悩んでたの。』 「知ってるよ。」 『急に来て手合わせて』 「うん」 『俺の手、逞しいでしょ?て言ってくれたよね』 「俺かっこいいね」 かっこよかった。 ありがとうって言いたかった。 私より大きな手。 涙が出そうだった。 『ありがとう』 「今さらかよ。」