上江田は、サッカーの練習があるしなぁ…
ない。ない。やることがない。どうする?どうする?

とりあえず、内海は先ほど見た夢を分析してみることにした。
夢分析をすることによって、やりたいことが見つかるかもしれない期待も多少含まれていた。

鼻をつくようなシンナーの匂い…
うん、これは、総合の時間で薬物について授業してたから夢で見たんだろうな。次。

ところどころ、壁がかけている三階立ての古臭いビル。
これは、学校を象徴しているのだろう。
なぜ、三階なのかといえば、この教室が三階だからだろうな。次に期待。

暑い…喉がカラカラだ。
これはただ単に、喉が渇いてたからだろうな。今も渇いてるし。帰りにジュースでも買うかな。炭酸がいいな。

ただ…〝 ビルの中を摸索するが、一向に出口が見当たらない〟
これが分からない… 夢と言ってしまえばそれまでだけど…
気にしすぎか…

内海が、先ほどの夢分析を終わらせようとしたときに、突然後ろから声がした。

「内海くん。帰りちょっと付き合って」