「つーか大丈夫なのかよ、明日からもうテストだぞ。お前相変わらずバカじゃん」 「うっさいな! ちょっとは賢くなってるわ!」 といっても、それはあたしの頭の問題じゃなく若宮の腕がいいからなんだけど。 …癪だけど、マジでこいつは教えるのはうまい。 「若宮って教えるのうまいよね」 「あ?な、なんだよ急に」 訝しそうな目であたしを見る若宮。 「教師とか向いてるんじゃない?その口の悪ささえ直せば」 「うるせーなブス」 そういうとこだよ… あたしはため息を吐きながらシャーペンを握った。