※ただし、あたしは大嫌い。





「えっ?」




ガバッと勢いよく振り向くと、若宮とは反対側の隣の席に座る田中くんがシャーペン片手にあたしを見ていた。





「いいの!?」





田中くんも確か、学年上位の常連だったはず…!





「いいよ」






ニッコリ微笑む田中くん。





天使だ。