私は大勢の魔界人のあいだをくぐりぬけて、目的の場所へと向かう。


しっかし。


このパーティーは変わらないわね。


そう。


今、ここは魔界。


そしてマイと宙と響夏もここにいる。


マイはさっき料理長特製のプチケーキをつまみ食いしたのが暴露て久々にお説教されている。


パーティーは今日と明日ある。


そして今日が響夏と宙のお父様へのお披露目!!


……なんで宙も?ってお思いでしょう?



それは私も聞きたいわよ!!!


今日のことを話したら、それはそれは何食わぬ顔でこう言った。


「響夏が魔法使いになりたいなら、俺もなる」


なーんて軽々しくいいやがったのよ!!


……失礼。


言葉使いが下品だったわ。