今日も今日とて暇だから。    ※暇なので彼らの過去話でも

「ビービー喚くんじゃねェよ……」


そう言って溜め息をつくのは私と同い年の男の子。


「ふぇ……だってぇ……」

「だーっ、うっせぇな。…ほら、コレやるから……泣き止めよ」

「ほぇ…?」


そう言って差し出して…いや、押し付けてきたのは熊のヌイグルミ。私の胴体ぐらいの大きさだった。


「これ……」

「あー、アレだ。…サンタからのクリスマスプレゼント?…みたいなもんだ」

「みたいなって……」


そっぽを向く男の子の格好は、確かにサンタ服だった。