今日も今日とて暇だから。    ※暇なので彼らの過去話でも

綺麗だなぁ、と思いつつ、俺は目的人物に向かって足を早める。

如月ちゃんは疲れたのか、俺から逃げようとしない。むしろ座っている、……体育座りで。


「……なんで俺に構う」


組んだ腕に顔をうずめながら、ボソボソと話しかけてきた。

はい、ちゅーもーくっ。

話しかけてきたんですよ?!自ら!!

内心ウッキウキになるも、俺は顔に出さずに返事をする。


「そりゃぁ……面白いから?」

「なんだそれ。理由になってない」

「あは~、でもホント、面白いなぁとは思ってたし?」


ホントだから、と付け加えて俺は返事を待つ。