「私らさ~優しいから大丈夫だよ?服も用意してあげるし」
私は汚い雑巾みたいなバスタオルと、背中に”すべってプールに落ちました”と油性マジックで描かれた体操服をゆいこの目の前に置いた。
「るいか優し~!」「さすが~」と私を立てるみんなの声。
すると絵里は何か思いついたのか、私にアイコンタクトしてきた。
「てかさ、るいかがコイツを洗ってあげなくても、自分で洗わせたらよくね?」
それ、めっちゃいい。だって私たち何にもしないんでしょ。
なのにいじめてるって相当うけるね。
私はゆいかの前にモップを置いた。
置くってより投げるって感じだけどw

