どんどん荒くなる鼻息。 あたしは自然と、颯汰さんの腕に爪を立てていた。 「こちらは三枝さん。そして、妻の藍佳です」 「そうか、藍佳さん」 「三枝さ「それでは失礼します」」 挨拶しようとすると、 颯汰さんが遮ってお辞儀をしてその場から離れた。