作った朝ごはんを机の上に出すと、 スーツを着終わった颯汰さんはカバンを持ってリビングを出ていった。 「え、朝ごはん…」 「俺のことには干渉するな、そう言ったはず」 「…ごめんなさい」 これも、だめなんだ。 「玄関まで来てもらわなくていい」 「いってらっしゃいくらいは」 「しなくていい」 そう言ってドアを開け仕事に行った。